お知らせ

令和7年度 国際交流・協力ネットワーク会議を開催しました

2025/8/21事業レポート

7月24日(木)、県内の市町村、市町村国際交流協会、民間国際交流・協力団体を対象に、令和7年度国際交流・協力ネットワーク会議を開催し、総勢110名の方々にご参加いただきました。
基調講演では、都留文科大学教養学部比較文化学科専任講師の上野貴彦氏が「目的ではなく手段としての共生へ ~インターカルチュラル・シティの視点から考える多様性・平等・交流の地域戦略~」と題して講演いただきました。外国人住民との間に生じる誤解や不安を解消し、誰もが暮らしやすい社会を築いていくための長期的な取り組みである「反うわさ戦略」や、多様性を地域の力として活かす間文化主義の考え方を、スペインの事例を交えてお話いただきました。
後半は参加者が主体的に考える意見交換会を2つのテーマで実施しました。
第1意見交換会では、外国籍住民が地域社会や経済を支える存在となる中で、宗教や文化の違いによる誤解や摩擦をどう乗り越えるかをテーマとしました。まず、イスラム教の生活や習慣に関する発表を通じて異文化への理解を深め、その後、共生社会の実現に向けてどのような支援が必要かについて、4つのテーマに分かれてグループディスカッションを行い、多様な意見やアイデアが交わされました。
第2意見交換会では、基調講演で紹介された「反うわさ戦略」を実際に体験するワークショップを行いました。外国人住民に関するうわさを題材に、その背景や広まる仕組みを分析したうえで、誤解を解消するために地域でできる具体的な行動を検討しました。参加者同士が意見を出し合い、共生社会を阻む要因に気づくとともに、地域での取り組みの方向性を共有する場となりました。
この会議が参加した皆さんの今後の活動やネットワークづくりの良い機会となれば幸いです。